燃費・長寿命・ウェット安定性を両立!ミシュラン ROAD 6が証明した最強のスポーツツーリング性能【最終回】
- Shinji kazama office
- 4 日前
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日本ミシュランタイヤ様が「にっぽん応援ツーリング」の強力なパートナーとして、ライダーの挑戦をサポート!その信頼の証としてお届けしてきたサポーターレポートも、今回が最終回です。卓越したウェット性能に加え、燃費性能とロングライフでツアラーの常識を塗り替える「MICHELIN ROAD 6」について、9,500km超の走行データに基づいた総合評価(総括)レポートをお届けします。
サポーター紹介

ゼッケンナンバー | 名前 | 車両情報 | 履き替えてから10/13までの走行距離 |
57 | 澤 和彦さん | Ninja1000SX | 9,521km |
今回レポートいただくのは、ゼッケンナンバー57、澤 和彦さんです。愛車のNinja1000SXで、履き替えてから10月13日までに9,521kmを走行されました。
走行エリア
関東地方(251~500km)、北陸地方(501~750km)、東北地方(1,001km以上)と、広範囲のエリアを走行されました。
コンディション
舗装路を中心に、乾燥路面、雨天路面での走行を実施。特に高速道路での長距離移動と、過酷なウェットコンディションを経験されました。
装着タイヤ情報
前輪(Front) MICHELIN ROAD 6 120/70ZR17 M/C(58W) TL | 260kPa (車両指定空気圧 250kPa) |
後輪(Rear) MICHELIN ROAD 6 190/50ZR17 M/C (73W) TL | 300kPa (車両指定空気圧 290kPa) |


タイヤの紹介:MICHELIN ROAD 6
革新的なテクノロジーで、ウェット路面でのグリップ性能と長寿命を両立した、スポーツツーリングタイヤの新たな基準となる「MICHELIN ROAD 6」。あらゆるコンディションでライダーに安心感と快適な走りを提供します。
「ROAD 6」の詳しいスペックについては、以下のURLでご確認ください。
今回のテーマ:【トータルインプレッション(総括)】
それでは、澤 和彦さんの詳細なインプレッションをご紹介します。
はじめに

これまで2回にわたり、ドライとウェットそれぞれの条件でROAD6とROAD 6装着前に使用していたタイヤを比較してきました。
今回は総括として「燃費比較」「空気圧の違いによるフィーリング」「気温による印象の変化」「摩耗の具合」「実走体験エピソード」についてまとめます。
私は日頃から、走行前の空気圧、給油のたびに燃費・走行条件を記録しており、本レポートもそのデータを基に整理しました(参考:燃費データ一覧PDF)。
フロントは9,521kmでサイド寄りのスリップサインに到達直前だったため、日本三霊山ラリー前に前後交換しました。タイヤの性能を総合的に振り返り、一区切りとしたいと思います。
本稿は最後に<まとめ>と<あとがき>を付しました。少しでも参考になればうれしいです。
今回のポイント

◆ROAD6は以前装着していたタイヤより平均燃費で常に0.5~1.0km/L優位、航続距離で10~25kmの余裕を実感しました。
◆空気圧や気温の違いによるフィーリング変化を確認し、ROAD6は幅広い環境に安定対応すると感じました。
◆摩耗は緩やかで、長距離ツーリングに安心して使えるロングライフ性能を確認できました。
◆しっとりとした食いつきの良さが雨天・低温下でも安定した走りを支えます。
◆ロングツーリング&全天候の安心感を重視するならROAD6、軽快なワインディング重視なら以前装着していたタイヤという違いが明確になりました。
燃費比較(2025年10月13日までのデータ反映)
10月13日までの最新給油データを集計した結果、ROAD6と以前装着していたタイヤの燃費差はデータ上でも明確に表れました。
平均値・条件別平均ともにROAD6が優位で、航続距離では1回の満タンあたりで10~25kmの差が生じています。
タイヤ | 平均燃費 | 備考 |
以前装着していたタイヤ | 20.1km/L | 安定して20km/L前後を維持しました。 |
ROAD6 | 21.2km/L | 実用上の最高値は24.46km/Lでした。 |
ROAD6は、平均で+1km/L前後の燃費向上を示しており、これは航続距離換算で約20~25kmの差となります。実際のツーリング環境では21~22km/L程度、良好な条件で23km/L前後が上限と見込めます。
空気圧の違いによるフィーリング(指定圧基準・前後+10~20kPa検証)
フロントは指定値250kPaを基準に、+10(260kPa)と+20(270kPa)を試しました。総合的に見て、しなやかさと安定性のバランスを両立するのはメーカー指定圧であると判断しました。
気温による印象の変化

ROAD6は気温20℃前後を境に印象が変化しました。
25℃以上:しっとりとした食いつきの良さが強まり、安定感が高まりました。
20℃前後:しなやかさが増し、接地感が自然で滑らかに変化しました。
10℃前後:低温でもグリップは維持され、今回の走行(最低気温8℃)でも安心して走行可能です。
以前装着していたタイヤは気温による変化は感じられませんでした。
摩耗の具合(荷重大・高速主体・高温条件)

今回の検証は、「トップケース+パニア+リアバッグ常時搭載」「高速走行8割以上」「真夏の高温」という厳しい条件下で行いました。
フロントタイヤ:9,521kmでサイド寄りのスリップサインに到達直前となりました。約0.2mm残で、実質的に寿命に達したと判断しました。
リアタイヤ:残溝4.0mm(約57%)を保っていますが、前後のライフ差を考えると同時交換が望ましく、ツーリング中の安心感につながります。
参考までに、純正装着タイヤではフロントが約8,200kmでスリップサインに到達しており、ROAD6のロングライフ性能はこれを明確に上回る結果となりました。
実走体験エピソード
ROAD6の実力を確かめるため、930kmのロングツーリングに挑みました。
途中、濃霧や断続的な強い雨に遭遇しましたが、第2回で確認した雨天時の安定感が再確認できました。
ほぼ休憩なしで930kmを走破したにもかかわらず、腰・腕の疲労は軽く、「まだ走れる」と思える余裕が残ったのが印象的です。数字では表しにくいROAD6の快適性と疲労低減を、実走で裏付ける結果となりました。
以前装着していたタイヤ再装着後のインプレッション

日本三霊山ラリーに向け、ROAD6から以前装着していたタイヤへ履き替えて参戦しました。
以前装着していたタイヤに再装着してまず感じたのは、停止時や低速域での接地感の違いでした。以前装着していたタイヤではハンドルが軽く、フロントがわずかに左右に振られるような印象があり、ROAD6の「しっとりとした安定した接地感」にどれだけ助けられていたかを実感しました。
雨天時の挙動では、ROAD6の安定感が際立ちました。以前装着していたタイヤでは金属継ぎ目など滑りやすい路面でわずかにフロントタイヤのスリップ感を感じることがありましたが、ROAD6は同様の場面でもタイヤ全体が粘るように路面をとらえ、安心してスロットルを開けられるグリップを維持していました。
道路のグルービング(縦溝)路面でも、以前装着していたタイヤでは依然としてハンドルを軽く取られる感覚が残る一方で、ROAD6ではブレが少なく、接地の安定感に差を感じました。
まとめ

ROAD6は燃費、初期から変わらぬ快適性、ロングライフ性、そして雨天での高い安定感という点で、総合力の高さが際立ちました。
燃費の優位性によって航続距離に余裕が生まれ、ツーリング中の安心感につながります。
しっとりとした食いつきの良さが雨天・低温下でも安定した走りを支えます。
しなやかで柔らかな乗り味が疲労を軽減し、長距離走行でも快適性を保ちます。
一方で、以前装着していたタイヤの「20km/L前後を安定して維持できる堅実さ」と「ダイレクトで軽快なハンドリング」はROAD6とは異なる魅力を放ちます。
安心感を重視するならROAD6、軽快さを求めるなら以前装着していたタイヤと、両者の方向性は明確です。いずれも信頼できるタイヤであり、ライダーのスタイルに応じて選べば確かな相棒になると再確認しました。
あとがき
今回のレポートを通じて、タイヤによってツーリングそのものが変わることを、改めて強く体感しました。
今後は、ROAD6の完成度に十分満足しつつも、重量級ツアラー向けに設計された高剛性仕様のROAD6 GTも試してみたいと考えています。
参考データ:
今回紹介したタイヤが気になったら
燃費、ロングライフ、ウェット性能、その全てを追求するスポーツツアラーのためのタイヤを、ぜひあなたの愛車でも体感してみてください。
自分の愛車にぴったりのタイヤを探したいなら
ミシュランの豊富なラインナップから、あなたのライディングスタイルに最適なタイヤを見つけてください。
日本ミシュランタイヤと共に走る「にっぽん応援ツーリング」は、これからも皆さまの挑戦を応援し続けます!


