top of page

日本三霊山ラリー2025 開催報告:557組のライダーによる霊峰を巡る熱き挑戦の軌跡

ree

今年で第2回目の開催となった「日本三霊山ラリー2025」は、全国から557組もの参加者が結集し、前回の207組を大幅に上回るエントリー数となりました。 また、本年より日本三霊山ラリー専用アプリの運用を開始し、ラリーのゲーム性と記録性を高める新たな試みも導入されました。



霊峰富士の麓より始まる二日間の挑戦:

富士山御殿場口新五合目スタートイベント


ree


開催初日の2025年10月11日(土)は、残念ながら雨模様となりました。標高1,440 mの御殿場口新五合目駐車場は気温11℃と冷え込み、深い霧に包まれ、霊峰富士の姿を拝むことは叶いませんでした。



ree

しかしながら、この悪天候の中、日の出前から続々とライダーが集結。

午前7時30分、白山龍鳴会(はくさんりゅうめいかい)の山伏による法螺貝の厳かな音色がラリーの開幕を告げ、日本三霊山ラリー2025が正式にスタート。



イベント会場に駐車した順に順次スタート。

参加ライダーたちは次々と二日間の挑戦へと走り出しました。

ree


雄大な景色と温かいおもてなし:

中間イベント 海王丸パークでの再会


ree

2日目のスタートは、中間イベントとして富山県射水市の海王丸パークにて開催されました。富山県射水市からは、参加者へ地元名物の鱒寿司「ますの寿司おにぎり」と「立山玉殿の湧水」が振る舞われ、温かいおもてなしが提供されました。 また、富山県観光インフォメーションでは観光情報に加え、富山湾の王者「ひみ寒ぶり」の模型や、射水市観光課によるベニズワイガニの被り物など、視覚的にも参加者を大いに楽しませる展示・地元紹介が行われました。


ree

2日目のスタート式では、雄大な立山連峰と帆船 海王丸を背景に、倶利伽羅龍羅会(くりからりゅうらかい)の山伏による安全祈願の法螺貝の音色が響き渡り、ライダーたちはこの日の行程へと向かいました。



ree

新湊大橋から立山を臨みながら次々に走り出す参加者の列は、それぞれのルートを走ってきた者同士の一体感を創り出しました。


ree


挑戦の終幕、白山の麓での再会:

日本三霊山ラリー2025 終幕


1泊2日にわたる日本三霊山ラリー2025のゴールイベントは、石川県白山市の一里野温泉スキー場にて開催されました。


ゴール会場では、風間深志によるゲレンデ山頂ミニツーリングが実施され、山頂で温かい紅茶を囲みながら、風間と参加者が触れ合う貴重な時間がもたれました。


ステージでは、石川県文化観光スポーツ部次長 鈴木繁浩様(上記写真:左)、自身もオフロードバイクに乗られていた白山市副市長 餘久保陽様(上記写真:右)をはじめとする地元自治体からの挨拶が行われました。


その後、地元白山市の小学生から高校生で結成された和太鼓サスケの力強い演奏と、倶利伽羅龍羅会(くりからりゅうらかい)の山伏による法螺貝の歓迎パフォーマンスが、ゴールしたライダーたちを迎え入れました。


また、自身もバイク乗りであるヨガインストラクターYUCOさんによる、長時間運転姿勢が変わらないライダーの体をほぐす山岳ヨガが行われ、参加された方々は気持ちよさそうな表情を浮かべていました。

風間深志とのトークショーでは、イベント会場である白山一里野温泉ホテル「牛王印(ごおういん)」を経営する林與志男さん、そして白山の写真を撮り続け、オフロードバイクで登山もされていたという木村芳文さんがゲストとして登壇されました。

それぞれの立場から白山の信仰や自然の魅力が語られ、参加者たちは興味深く耳を傾けていました。


じゃんけん大会では一里野温泉スキー場のリフト券などの豪華賞品が提供され、会場は大いに盛り上がりを見せました。


ree

集合写真撮影後、ゴール登録〆切となる日没のカウントダウンが行われ、日本三霊山ラリー2025は盛会のうちに終幕いたしました。


地元で受け継がれている野菜たっぷりの「報恩講汁」が参加者に振る舞われ、長時間走り続けたライダーたちの心と体を温かく包み込みました。


ree

会場内でのインタビューでは、親子タンデムで参加された方のお話が伺え、息子さんがラリーを楽しまれている姿が特に印象的でした。



挑戦を支える新たな仕組み: 「僧位制度」と「★ステッカー」


ree

本年は、ライダー一人ひとりのラリー参加の記録を明確にし、挑戦の継続を促すため、累積獲得ポイントに応じて翌年のゼッケンカラーが変動する「僧位制度」を導入いたしました。また、ラリーの要衝通過の証として「★ステッカー」を導入。


さらに、各ウェイポイント獲得時に発見されるWPM(Way Point Mask/隠しウェイポイント)の獲得により、ポイント獲得のゲーム性が、参加者の挑戦心を大いに刺激するものとなりました。

今年、霊峰を巡る道のりを走り切られましたライダーの皆様はもちろん、今年は参加が叶わなかった皆様におかれましても、来年は秋のツーリングラリー「日本三霊山ラリー」にご参加いただき、山岳信仰と地域の自然・文化を楽しむこのラリーの醍醐味を是非味わっていただきたく存じます。



ree

ラリー期間中、天候に恵まれたとは言い難い状況でしたが、1泊2日約500kmから1,000kmを超える過酷な道のりを完遂しゴールしたライダーたちの表情は、みな清々しく見知らぬ者同士でありながらも、この道のりを乗り越えてきた仲間のような強い一体感が会場に満ちていました。


末筆ながら、本ラリーの開催にあたり、多大なるご支援とご協力を賜りました開催地の各市町村および関係者の皆様に、心より厚く御礼申し上げます。 そして、悪天候の中、過酷なルートを完走されました全ての参加ライダーの皆様の挑戦に、深甚なる敬意を表します。


皆様の変わらぬご支持と来年のご参加を心よりお待ち申し上げております。

bottom of page