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バイクで知る、日本の魅力。〜七ヶ宿町の歴史と暮らしに触れるかまどご飯体験会〜

更新日:9月29日

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七ヶ宿町で楽しむ、ライダーと町の心温まる交流


にっぽん応援ツーリング2025の地域交流イベントとして、9月20日(土)に宮城県七ヶ宿町の「七ヶ宿くらし研究所(くらけんCafe)」で、「かまどご飯体験会」を開催しました。 当日は生憎の雨模様で、気温も17度と肌寒さを感じる一日でしたが、それに勝るかまどご飯と地元の人たちの温かさで会場は満たされました。


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今回のイベントは、昨年に続いて参加された方をはじめ、愛知、石川など遠方から12名のライダーが集結。 普段はツーリングルートとして駆け抜ける国道113号線沿いの宿場町で、イベントがスタートしました。



かまどの火を囲んで語り合う、ライダーたちの旅


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イベントは、七ヶ宿くらし研究所所長の斉藤さんからのご挨拶で始まりました。 斉藤さん自身もライダーであることから、参加者の「この雨の中どんな思いで走ってきたのか?」「日頃どんな思いでバイクに乗っているのか?」といった問いかけから交流セッションへ。


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この日のために、斉藤さんが用意してくれたのが「本当は教えたくないとっておきのツーリングルートは?」「今熱心に取り組んでいること、今後チャレンジしてみたいこと?」といったテーマが書かれたアンケート用紙です。

旅慣れたライダーたちの間では、ツーリングルートや各地のグルメの話で大いに盛り上がりました。


中でも特に印象的だったのは、これからチャレンジしたいことという話題です。「三霊山」や「SSTR赤ゼッケン」を目指す人がいる一方、「にっぽん応援ツーリングに参加するために仕事を辞めたので、これから大いに楽しむ」という人や、「お墓はいらないと思っているけれど、絶対に次回のPOLEtoPOLEに出て、宗谷岬のプレートに名前を刻みたい」といった力強い言葉が飛び交い、それぞれのバイクへの情熱が伝わってきました。



二升のご飯がなくなるまで! 心もお腹も満たす七ヶ宿の恵み


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みんなが会話に夢中になっていると、かまどから香ばしい湯気が立ち上り、ご飯が炊きあがったことを知らせてくれました。蓋を開けるその瞬間を捉えようと、部屋中にスマホのシャッター音が響きました。


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今回使われたのは、市場に出回ることが少ない七ヶ宿源流米。 ご飯のお供には、山形風のしょうゆベースの芋煮と、地元のワラビやキュウリを使った自家製のお漬物が並びます。


参加者たちは皆、待ちかねたように山盛りご飯をよそい、その美味しさにみるみるうちに二升のご飯がなくなっていきました。


ご飯のお供は山形風の芋煮と近所で取れたワラビと自家製キュウリのお漬物。
ご飯のお供は山形風の芋煮と近所で取れたワラビと自家製キュウリのお漬物。


「素通り」から「特別な場所」へ


美味しいご飯を堪能した後は、斉藤さんから七ヶ宿町の歴史や暮らしについてのお話がありました。 江戸時代に7つの宿場があったことが町名の由来であることや、伊達政宗や上杉景勝らとの関わりがあったことなど、知られざる歴史に触れる機会となりました。


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参加者からも、「普段なら『長閑で良い町並みだな』と素通りしてしまう田舎の一つでした。宿場町の成り立ちや生活を知り、現地の方と交流を深めたことで愛着のような特別な場所に変わった気がします」という声が寄せられるなど、イベントを通して町に対する親しみが深まったようです。


七ヶ宿町は冬は豪雪地帯となり、人口減少という課題を抱えているそうですが、斉藤さんは「ライダーの方の来訪はうれしいもの。町の良いところを是非仲間に伝えていただけたら」と締めくくりました。


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今回のイベントは、ライダーが走るだけでなく、その土地の歴史や文化を深く知り、地元の方々と交流する喜びを改めて感じられる貴重な機会となりました。 皆様もツーリングの際は、ぜひこの歴史ある町を訪れてみてください。


七ヶ宿くらし研究所

〒989-0632 宮城県刈田郡七ヶ宿町字田中道下39-2、火曜日 定休
〒989-0632 宮城県刈田郡七ヶ宿町字田中道下39-2、火曜日 定休

今回ご協力いただきました七ヶ宿くらし研究所には、かまどご飯体験のほか、田んぼや畑の自然体験ができるイベント等、色々なイベントをおこなっています。

ツーリングに訪ねてみてもカフェでおいしい雪室コーヒーを味わうことができます。周辺にはキャンプ場や宿泊施設があるので、宿場街道の雰囲気と田舎の暮らしの体験に是非足を運んでみてください。



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